スケッチブックを持ったまま

ゆっくり ゆっくり あるいてこ

白赤轟轟轟におけるサグラダとオーリリアの採用の変遷

18/10/21-19/1/27

1/27にWHFで新殿堂が発表された。

その中でもサグラダの殿堂は、多くがヘブフォの殿堂を予想しただけに期待外れ、といった反応やサグラダは殿堂するようなスペックのカードではない、と言ったツイートが発表直後に散見されたが、個人的に興味を引いたのは「今時赤白轟轟轟に採用されてないカードをなんで殿堂するんだ」だろうか。


このサグラダ→オーリリアの変動は、青単ムートピアの台頭*1に端を発する物(その1週間前のキューブの殿堂解除も要因としてあるかもしれない)だろうと、肌感覚としてわかっていても実際どうなのか、と言った疑問があったので、田園の轟轟轟のキーワードに引っかかるリリアングの発売日翌日のCSである10/21から新殿堂が発表された1/27までのCSにおけるベスト4以上の白赤轟轟轟のリスト、個人86チーム3合計89CS(1/14のシーガルcsは公開されているリストが裏向きで正確な枚数がわからなかったため除外した)を週毎に集計してまとめてみた

平均採用枚数は、入賞したリスト全体の平均採用枚数。
1枚以上採用は、それらのカードが1枚以上採用されている場合の平均採用枚数。
採用人数は、入賞した白赤轟轟轟にそれらのカードを採用していたリストの数。


興味深いのは、オーリリアの採用は確かに青単ムートピアの台頭以降、特に1月以降ははっきりと増加傾向にあることがわかるが、サグラダに関しては青単ムートピアが台頭する以前から減少傾向にあったこと。

サグラダの入賞したリスト全体の平均採用枚数は、11月の第3週(11/17~18)には3を割り、12月の同じく第3週(12/15~16)には2を割り、一旦2を回復したりはしたものの1月の第3週(1/19~20)には0.4と悲惨な数字にまで落ち込んだ。

入賞したリスト全体の平均採用枚数が減少傾向にあるが、サグラダが採用されている場合の平均採用枚数は、1月の第4週(1/26~27)を除けば3〜4の枠内で収まっていることから、これはサグラダの採用自体が減っていることを意味する。





次の図は、オーリリアのみ採用、サグラダのみ採用、同時採用、どちらも不採用を週毎に分けた図。左の数だけだとイマイチピンとこなかったので、右の割合に直した図も補助として作った。


オーリリアは、青単ムートピア台頭以前の11月の第3週(11/17〜18)から12月の第1週(12/1〜2)までの間も増加傾向にあったが、こちらの場合は図からわかる通りサグラダのみが半数以上ありサグラダとの同時採用も同様に増えているためサグラダの補完としての役割が強かったのではないだろうか。

1月以降の増加も同時採用の割合は増えているが、一方でサグラダのみの割合は急激に低下してオーリリアのみが逆転している。この事からオーリリアがサグラダの役割補完ではなくメイン、青単ムートピアへのメタとしてサグラダの枠を押し退けて入るようになったと考えられる。

結論
①サグラダ→オーリリアの変動は、青単ムートピアの台頭後、確かに観測できたが、サグラダの平気採用枚数は、青単ムートピア台頭以前から採用枚数の減少ではなく不採用率の増加によって減少傾向にあった。

②オーリリアは11月半ばから12月初頭にかけても増加傾向にあったが、まだサグラダのみ採用が圧倒的に多く、同時採用も増えている事からこの時期の増加はサグラダの役割補完としての増加だと考えられる。

1月のオーリリアの増加は、サグラダのみの減少オーリリアのみの増加を伴うもので、オーリリアがサグラダに変わって白赤轟轟轟の呪文メタとして本格的に採用されるようになったと考えられる

データ
10/21〜1/27までの入賞した白赤轟轟轟

*1:青単ムートピアは、12/9のスコーラーワンショットという名前で3位入賞しているのが初出であるが、飛躍のきっかけとなったのは、ZeroMagicが12/15のvault大会で準優勝、ろーずが12/17のvault大会で優勝を経て、12/18(実質12/17の深夜)にZeroMagicによる青単ムートピアの解説記事が書かれ広く知れ渡った事に起因する。その事からこの記事で定義する青単ムートピアの台頭は、12月の第4週の土日祝日(12/22~24)以降からとしたい。